競技会規則 総則
国内で開催される全ての日本ビーチスプリント協会(以下本協会という)公認ビーチスプリント競技会は、本協会の競技規則に基づいて行わなければならない。このことは大会要項やプログラムに明記しなければならない。
また、参加者はSDGsの実現を目指す本協会の目的を理解し、競技会前後のビーチクリーン活動などにも積極的に参加することを推奨する。
公認競技会場
- 原則として、ブルーフラッグ認証ビーチを競技会場とする。
- 公平性・安全性が確保でき、円滑な競技運営が可能な会場であること。
ユニフォーム、シューズ、アスリートビブス
- 競技者のユニフォームは自由だが、スプリント競技に適した服装の着用を推奨する。ただし、競技ウエアとして適さないと審判長が判断した場合は着用を許可しないことがある。
- 競技用シューズは特に指定しないが、スパイクピンのついたシューズでの参加は認めない。特に支障がない場合は裸足で競技することを推奨する。
- 競技者は、胸にアスリートビブスを着用しなければならない。ビブスにはスタートリストもしくはプログラム上で各競技者に割り振られた番号を記載する。また、写真判定装置を使用する競技会においては、主催者は競技者のショーツまたは下半身の横に粘着性の腰ナンバー標識をつけさせることができる。
競技種目
[男子] 50m
[女子] 50m
※今後新たな種目を追加することがある
年齢と性別
- この規則の下で行われる競技会は以下に示す年齢区分に分ける。ただし、競技会規程に追加で定めたり、競技会統括団体が定めた区分によって分けたりすることができる。
- 一般 男子 女子 年齢区分なし
- U18 男子 女子 競技会が行われる年の12月31日現在で18歳未満の競技者
- 小学生 3カテゴリー:1・2年生の部(男女混合) 3・4年生の部(男子・女子)
5・6年生の部(男子・女子)
記録の公認
公認記録は下の条件を満たさなければならない
- 本協会の登録会員であること
- 本協会公認競技会で記録されたもの
当協会が承認する記録の種類は以下のとおりである。
- 日本記録
- U18日本記録
※小学生の部における記録は参考記録とする
<記載事項>⑴ 当該種目⑵ 達成記録 ⑶ 風力(追風が問題となる各試技の実施時)⑷ 競技者名と所属名 ⑸ 競技会の行われた日時 ⑹ 競技会の開かれた場所⑺ 競技会名 ⑻ 本協会の規則が正確に適用されたことの確認(当該審判長の署名)
審判員
- 陸上競技公認審判員資格のB級以上取得者
競技規則
- 走路は直線50m、6レーン、もしくは8レーンとし、幅は180cmとする。
- レーンとレーンの間はロープを張って区切る(ロープの幅は20mm以内)。
- スタートからフィニッシュまでの傾斜角度は3%を超えないものとする。
- レーンの内側への傾斜角度は5%を超えないものとする
- スターティングブロックは使用しない
- スタートラインは砂上に直線を引き示す。
- スターターの「On your marks」の指示の後、競技者は割り当てられたレーンの中で両手を地面につけ、スタートの準備態勢をとらなければならない。ただし小学生低学年はその限りではない。
- スターターの「Set」の後、スタート態勢をとり、スタートの音を聞いた後にスタートを切らなければならない。以下の状況は不正スタートとみなされる。
〈注意〉「Set」の指示のあと、準備態勢に入るまでの時間が他の競技者と比べて遅延している。
スタート準備態勢で完全に静止していない。
〈失格〉スタートの音が発射される前に反応し、手もしくは足が地面から離れている。
- 極力追い風を使って競技を行うことを想定して会場を設営する。
- 追い風が3m/秒を超えた場合、追い風参考記録となり、公認記録として承認されない。
- 風速を計測する時間は、スターターの信号器の発射から次の通りとする。
50m 5秒間
- レースは左側から順にレーン1とつける
- 全てのレースにおいて、各競技者はスタートからフィニッシュまで自分に割り当てられたレーンを走らなければならない。
- レーン侵害行為により、他の競技者と物理的な接触があり、それによって不当な利益を得たり、他の競技者が不利益を被ったりした場合、失格となる。
- フィニッシュは両側に白い板を立て、レーンごとにマーカーコーンを置く。
- 競技者の順位は、その胴体(トルソー:頭、首、腕、脚、手、足を含まない部分)のいずれかの部分が前項のフィニッシュラインのスタートラインに近い端の垂直面に到達したことで決める。
- 公式の計時方法として、次の計測方法が認められる。
[写真判定システムによる計時]
本協会が認める写真判定システムを利用する。
当該システムは各競技者のフィニッシュタイムを測定・記録し、各競技者の時間が表示された写真を作成できるもので、各競技者の記録や競技結果を示す一覧も作成できるものでなければならない。
- 予選ラウンドの実施は、参加競技者が多数のため、決勝1回では満足に競技を行うことができない時に行う。予選ラウンドを行う場合、全競技者が参加し、予選の結果によって次のラウンドに進むようにしなければならない。競技会統括団体はその競技会の中で、あるいはそれに先立つ別の競技会の結果で、参加資格を与える競技者の一部または全部を決め、その競技会のどのラウンドから出場することができるかを決める権限を持つ。 どの競技者に参加資格を与え、どのラウンドから出場できるかという手順や考え方(特定の期間に達成された参加標準記録、指定競技会での順位やランキング等)については、各競技会の大会要項等に記載されなければならない。
一般社団法人日本ビーチスプリント協会
2023.11.30制定